未だに使い方がよくわかっていないTotalMixについての記事です。
曖昧な部分もあるけど誰かの助けになれば・・・。
エフェクトの機能がない機種なのでエフェクトに関する事は書いてありません。
画面の説明、音の出し方やマイクのつなげ方などの基本的な使い方、ループバックの説明、SyncRoomでの設定を説明しています。
TotalMixとは
各アウトプットチャンネルごとに個別にミキシングすることができる。
この記事では説明しないが[Function]から「Matrix」を選択すると格子状の画面になる。
Total mixとは別に「Fireface USB Settings」という設定画面があり、(タスクトレイの燃えてるようなアイコン)
Buffer Sizeやサンプルレートを設定できる。
設定に困ったらBuffer Sizeを128、Sample Rateを48000 Hz、Clock SourceをInternalにしておけば問題無いだろう。
ここのSample Rateを高音質にすると使用できるチャンネル数が減るので注意。
テレビの音声などを光オーディオ(Optical In)から取り込むと定期的にノイズが入るが
この設定の「Clock Source」を「Optical In」にするとノイズは無くなる。
[Gain]タブで各ゲインが設定できる。3項目に3種類ずつあるが、Line inで電子ピアノの音量に合うのは+4 dBuだった。Line OutとPhonesは-10 dBVに設定した。音量による違いだと思われるが正直よくわからない。
また、サンプルレートが異なるソフトを立ち上げると音が止まるので配信時は注意。
ASIO対応の音楽再生ソフトは設定で48kにリサンプルしておくと安心。
HARDWARE INPUTS(上段):インターフェイスに物理的につながっている入力。
SOFTWARE INPUTS(中団):PC内部で再生した音声。各アプリの出力から選んで使える。AnalogとかADATとか名前がついているが特に意味はない。上段との関係もない。
HARDWARE OUTPUTS(下段):インターフェイスに物理的につながっている出力とループバック。
CONTROL ROOM(右下):ヘッドホンへの出力。
それぞれのチャンネルはStereoボタンでモノラルとステレオを変更できる。
ステレオだったチャンネルをモノラルに分離するとパンが左右に振られているので注意。
右側のコントロールは[Window]の「Hide Control Strip」で非表示にできる。
とりあえず音を出す
1.音声や動画などを再生する。YoutubeやAmazonプライムビデオなどの公式の動画がオススメ。フェーダーが反応しているのを確認する。
(反応していなければWindowsの規定の出力になっていない可能性が高い。タスクトレイのスピーカーマークをクリックして再生デバイスが合っているか、音量が100になっているかを確認しよう。デバイス名は「スピーカー(RME Fireface UC)」のように表示されている。)
2.TotalMixで出力先(スピーカー・ヘッドホンなど)のチャンネルを選択する。(色が変わった状態)
3.出したい音(反応してるチャンネル)のフェーダーを上げると音が聞こえてくるはずだ。
出力先を選択して出力したい音のフェーダーを上げる。
これが基本的な使い方だ。
音量の調整
ここで動画の音量のチャンネルの音量を-0dbにしておいてヘッドホンの音量を調整すると他の音量を合わせやすい。
が、自分は電子ピアノの音圧が小さく感じたためピアノの音量に合わせて他は一律に下げることにした。
マイクを使う(Mic1に接続する場合)
1.スピーカーを接続している場合はハウリング防止のためスピーカーのチャンネルを選択してMic1のフェーダーを下げる。
2.Mic1のミュートボタンを押し、マイクを接続する。
(コンデンサーマイクの場合は設定の48Vを押す。)
3.マイクに声を入れてフェーダーが反応するのを確認しながら、設定のゲインを割れない程度に上げる。
4.右下のMAIN(ヘッドホンのチャンネル)を選択し、Mic1のミュートを外してフェーダーを上げるとマイクの音声が聞こえてくる。
楽器の場合も同様。ギターなどを直刺しする場合はInst(Hi-z)ボタンを押そう。
設定の保存方法
設定を変えたらFileからSnapshotとWorkspaseを保存しておくと安心。
右のSnapshotsの下のStoreを押して保存先を選ぶと設定を8個まで保存しておける。
基本的にTotalMixを閉じたりPCを再起動しても設定はそのまま残っている。
意図しない変更をしてしまったら右上の元に戻す矢印を押そう。
ミキシングの目的
通話で「相手に届けたい音、配信にのせたい音、録音したい音」と「のせたくない音、混ぜたくない音」を別々のチャンネルに設定・出力することで自由にミキシングできる。
音楽再生ソフトやDAWの出力チャンネルを分けておくと相手に聞かせるときにフェーダーをいじるだけなので扱いやすい。
また、Discordなどの通話アプリで相手の声が小さいときに声のチャンネルの音量を上げてもDAWの音で耳が壊れる、なんてこともなく安心。
チャンネルの名前の変更
各チャンネルの名前はダブルクリックで変えられる。何に使うチャンネルかわかるようにしておこう。なお11文字までで日本語は使えない。
ただし、これはあくまでTotalMix上の表示だけである。他のアプリのデバイス選択には反映されないので、チャンネルの数字を併記しておくとわかりやすい。(「DAW 5/6」 など)
変更前の名前は右の青い部分のSHOWの[NAMES]で表示できる。
各アプリの出力の設定
出力先を各アプリで変更できるものは規定のチャンネル以外のところに移していく。
DAWや音楽再生アプリなどが変更したいアプリだが変更できないものも多い。
また、変更すると正常に動かない場合もあったので動作がおかしくなったら元に戻そう。
ミキシング・ループバックの設定
ループバックを設定することで下段のミックスを録音・配信することができる。
下段「HARDWARE OUTPUTS」の設定の一番下の「Loopback」をオンにすると、
録音デバイスでその名前のチャンネル(AN 1/2など)を選んだときに
上段「HARDWARE INPUTS」ではなく下段「HARDWARE OUTPUTS」が適用される。
言い方を変えると、同じ名前の録音デバイスでも
「Loopback」がオフのときは上段の外部入力、オンにすると下段のミックスが採用される。
「Loopback」をオンにすると上段「HARDWARE INPUTS」を選択できなくなるので
外部入力で使っていないチャンネル(ADAT用など)をLoopbackに設定したほうが使いやすい。
各ボタンとフェーダーの作用
Muteボタンは全てのミックスに対して効果がある。
例えばMic1をミュートすると全てのミックスのMic1がミュートになる。
Soloボタンとフェーダーは各ミックスに対して個別に効果がある。
Soloボタンを押すことで押したチャンネルの音だけがミックスされる。
うっかり出したくない音がある場合は出したいチャンネルのSoloを押しておこう。
(スピーカーの出力にマイクの音が出ないようにするなど)
フェーダーをダブルクリックすると-0dbと無音を行き来する。
フェーダーを「Shift+クリック」することで黄色くなり、黄色いフェーダー同士は同期する。
異なるミックス間でも同期できるので自分への音と配信の音を同時にいじることができる。
インプットチャンネルの各Soloボタン・Muteボタン・フェーダーは、下段「HARDWARE OUTPUTS」へのミックスに対して有効である。
なのでLoopbackではなく上段「HARDWARE INPUTS」を録音・入力デバイスとして選択している場合は効果がなく、ミュートにしていても録音できる(相手に聞こえてしまう)。
また、フェーダーでの調整もできない。ゲインは関係ある。通話時や配信時は注意。
CUEを押すと、そのアウトプット・ミックスの音を聞くことができる。
TotalMixの使い方メモは以上。
SyncRoomの設定
上の方の[オーディオデバイス]を「ASIO」、[インプット / アウトプット]を使用しているデバイスにする。
下のチャンネル設定だが、SyncRoomではインプット・アウトプットのチャンネルが数字でのみの表示になる。
TotalMixのチャンネルはAnalog Out→(Phone・MAIN)→SPDIF・ADATの順に1から並んでいる。
チャンネル数が機種によって異なるのでTotalMixの[Name]でMAINの数字を確認すると良い。
ループバックを使用しない場合はそのまま楽器やマイクのチャンネルを選ぶだけでよい。
(Muteボタンやフェーダーは使えないので注意)
SPDIF (9/10)をシンクルーム用のループバックにしている場合はインプットチャンネルで9と10を選択し、「ステレオとして扱う」をONにする。
(ヘッドホンが7/8なら次のSPDIFは9/10になる)
楽器やマイク、DAWを使っている場合はDAWをループバックするチャンネルに出力しておく。
アウトプットも同様に任意の数字を選択する。
これで音の流れは
楽器・マイク→上段(→DAW)(→下段ループバック)→SyncRoom→中段→ヘッドホン
となる。
次に返しの設定である。
Syncroomから返しを聞かない場合
→TotalMix上で欲しい返しの音をヘッドホンに送る。
Syncroomから返しを聞く場合
・Inputから直接入れてる場合→ヘッドホンのミックスに必要ない音をミュートする。
・Loopbackから入れてる場合→ヘッドホンのミックスに必要ない音のフェーダーを下げる。
SyncRoomの設定は以上。
わかりにくいところがあったら教えて下さい。
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